浜田市世界こども美術館 レポ

7月 10th, 2010

すごい雨の中、ふたりで、浜田市世界こども美術館に行ってきました。
滋賀から、車でゆっくり休憩しながら、7時間弱。
広島で寄り道して広島市現代美術館の「HEVEN 都築響一と巡る社会の窓から見たニッポン」を見てきたのでさらに時間がかかり、朝、4時半に出発し、美術館に着いたのは14時!

はじめての浜田はあいにくのお天気で、かなりの霧。
でも、途中山陽の土砂降りより、何倍も風情があります。

こども美術館と聞いて、思い浮かべたのはフンデルトワッサーやガウディーみたいなにぎやかな建物でしたが、ここは、なんとも、シンプルでモダンなケーキの箱のような建築。設計は高松伸さん!
お天気のいい日は、ガラス張りの向こう側に空が見えて、海に浮かぶ白い船のように見えるそうだ。
この日は、霧雨の中でとても神秘的に見えました。

ところどころに、「ああ、こども美術館なんだな。」と思わせる色使い。

ポスター発見!

美術館に入ると一番に、小さな男の子が「こんにちはー!」と元気よく出迎えてくれる。
なんと、この美術館常連の男の子だそうだ。
受付の方にご挨拶すると、そのまま、奥の学芸員室へ。
するとそこにもこどもが!

土日は、時々、学芸員さんの子供が一緒についてきて、美術館で遊んでいるらしい。
働く女性にとって、なんてすばらしい環境なんでしょう。
バックヤードのいたるところで、子供を見かけるせいか、美術館というより、放課後の小学校の職員室のような暖かい雰囲気。

早速館内を見学させてもらう。
工作室に行くと、たくさんのこどもがモビールをつくっている。
ワクワクするような色とりどりの絵の具や、素材、きれいな緑色の作業シートが貼られた床。

最近、私たちの話題はもっぱら、楽しそうなワークショップをする為の空間レイアウトについてだったので、かなり参考になった。汚してもいい安心感と、見た目のポップさがいいバランス。

お隣の木工室に行くと、ひとりのおじさんが木枠に色を塗っている。
「館長です。」と紹介される。

えーー。びっくり。館長さん自ら、ワークショップのパーツ作りですか!

今まで、多くの美術館の裏側にお邪魔しましたが、館長さんに会えることすら稀なのに、木工室で作業中の館長さんなんて初めてで感動です。

人柄も優しそうで、こども美術館にぴったりな、館長さん。

館内のエントランスや階段の壁など、至る所に、こども達がワークショップでつくった色んなものが展示されている。
こんなものも、こうやって使うと、すごくキレイだね!と、とても勉強になる。

暖かい雰囲気にあふれた浜田市世界こども美術館!
こどもと美術にかかわる事に興味がある人は、ためになるものがいっぱいです。
こんな機会でもなければ、中々行けないという「おとなの人」もいるでしょう。
是非足を伸ばしてみてください。

===おまけ情報===
美術館のすぐ近くにある「道の駅ゆうひパーク浜田」では、日本海を見ながら、美味しい海の幸やお土産が買えるし、お食事も出来ます☆石見神楽も見れるらしいし、夕日もとってもきれいらしい。

美味しかったー。

カテゴリー: 大林一哉 |

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