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フランスレポートその3〜外 SOTO in ISBA〜

今回企画された外プロジェクトは、このISBAで行われた3つの展示と、パフォーマンスアーティストの公演ツアーで構成されています。

学校内の展示会場は3カ所。すべて会期は4月2日から11日まで。
まずは「SOTO SOTO 展」
私を含む6人のパフォーマンスアーティストの映像作品が、ISBA地下展示室にて、展示されました。
出展アーティストは、若木くるみ、野本翔平、野澤健、八木毅、キュンチョメ、犬飼美也妃。
展示会場へのアプローチには、外ツアーの事も書かれています。ツアーはなぜか3人のみ。

日本人の感覚でいくと日本語無い方がカッコイイと思うけど、フランス人からしたら、この日本語がカッコイイのだろうか?

贅沢に、広い部屋を使っての展示。

2階のISBAスペース24では、狩野仁美さんの砂のインスタレーションによる「SOTO SUNA 展」

狩野さんの作品は、作為的に”コントロール不可能な自然”を創り出すという感じで、コンセプチュアルなだけでなく、自然への畏敬の念も感じられ、素敵でした。ファイルも見せてもらったけど、どの作品も興味をそそります。これからも見続けたい同世代のアーティストのひとりです。良い出会いでした。

そして、図書館では「外の外」展。遊工房アートスペースのコーディネートに寄る、アーティスト4人(井澤由花子、新藤杏子、長坂絵夢、吉川菜津乃)の展示。

図書館の中で海外のアーティストの展示やってるなんて、斬新!

展覧会初日、2日の日にはオープニングパーティーがありました。私達とこのプロジェクトの関係者、そして、この学校の先生や生徒達が大勢あつまり、交流します。

 

ここで、心理学の先生というまさにメンタリストな紳士につかまり、他の日本人のアーティスト達は現地のパフォーマンスをやっている学生とアトリエに行ったりしていたようですが、完全に身動きとれず、その後みんなとはぐれて校内をひとりさまよいました。(苦笑)でも、心理学の先生とのお話も楽しかった。始めは展示されている映像作品の話をしていたのだけど、私みたいにまだ英語が流暢じゃない方が、心を読みやすいという所からアイコンタクトは世界共通言語という話しに。パフォーマンスアートも世界共通言語だよ、文化的背景は違えど、ひとつのアクションの中に、言語を越えたメッセージが溢れでている。

その後、レジデンス棟の方で、ディナーパーティー。私達外国人とレジデンスしているアーティスト達と、この企画のコアメンバー?そして、学生達もチラホラ?? 時間がたつにつれて、だんだん人が増えて来る。なんか自由だなぁ。

黄色のテーブルクロスに青い器って、もう、それだけで華やか!パン、チーズ、じゃがいも、サラミ、ワイン、が定番な組み合わせみたい。そして、食後には必ず、コーヒーとデザート!

毎回毎回、どの会場でも人数分より多めに用意されたスウィーツに感動。
まさに、パンが無ければケーキを食べればいいんじゃない?の日々を17日間過ごしてしまった!

フランスレポート〜SOTO パフォーマンスツアー〜その1

私、犬飼美也妃は、4月1日から16日まで、群馬日仏協会のFrederic Weigel(フレデリック・ウィジェル)さんが企画した、アートプロジェクトSOTOに、パフォーマンスアーティストとして参加して来ました。

そのレポートを少しずつアップして行こうと思います。

「アート・プロジェクトSOTO」とは、ブザンソン美術大学(ISBA)をメイン会場として,フランス各地で,日本における現代アートの一側面を紹介するアート・プロジェクトです。11人の日本人若手作家を紹介。うち4人をフラ
ンスに招いて行われます。ISBAと群馬日仏協会の共催で,在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本の後援と,フランス・日本における様々な美術団体の協力を受けて開催されます。このプロジェクトは,「外」というコンセプトをめぐる4つの企画―3つの展覧会とパフォーマンス・ツ
アーにより構成されています。(invitationのドキュメントより引用)

招待していただいて、光栄です。ありがとうございます。
映像作品の展示とパフォーマンスをしながら、6つの地域のアートコミュニティーに出会う素敵な旅でした。

まず、始めの11日間は、フランスのフランシュ・コンテ地方、スイスに近いBesancon(ブザンソン) にあるISBA ( Institut Superieur des Beaux-Arts )という美術大学の寮に滞在しました。

その名も”スタンダール”

ブザンソンは、スタンダールの小説「赤と黒」に縁のある土地です。
中に入るとスタンダールの肖像が!

 

気候は、日本に比べて若干肌寒いくらい。雑草を見ると、ほぼ日本の春と同じ。でも、先に来ていた人達に聞くと、数日前には雪が降ったそうです。

日本と同じく、寮の近くの桜のような木が、ほころび始めています。

これが、滞在している11日間のうちに、どんどん満開になって行くのがとても綺麗でした。

4月1日から、時計はサマータイムに。びっくりしたのは、夜9時くらいまで明るい!そして、暗くなると一気に冷え込みます。

真冬用のダウンジャケットを持って行ったのは、やり過ぎか?と思いきや、とても役に立ちました。ダウン着てても寒い日もあったし。

大学の寮に猫って、なんかイメージ通り過ぎる。
毎日癒されてました。勝手にスタンダールと命名。

ブザンソンではスケジュールにゆとりがあったので、とてものんびりと、つかの間の、大学生生活を楽しめました。

次は大学の紹介

フランスへ

犬飼美也妃です。
フランスへ、ブザンソン美術大学と群馬日仏協会の共催事業として開催される
展覧会とそれにまつわるパフォーマンス公演の旅に行ってきます。

フランシュ・コンテ地方現代美術基金(Frac)の新庁舎がオープンし、その設計が日本人の隈研吾氏であることから、ブザンソン美術大学でも日本人の展覧会を行う事になったそうです。
「外/soto」というテーマでパフォーマンスの映像の展覧会と、それに伴うパフォーマンス公演のツアーでブザンソン・ミュルーズ・ディジョン・パリを巡って来ます。
このツアーの中に、世界中の33人のアーティストが招待されている、ブザンソンの国際パフォーマンスフェスティバルも含まれています。

何が起きて、どんな人達に巡り会うのか、行ってみないとわからないですが、どの場所もみんな魅力的です。色んな事を得られる良い旅になりますように〜☆